Copyright 2016 komakijiseisaku&hanbaiten all rights reserved
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駒木地 制作&販×2店

鋭意制作中
●仕入れた板木地-2

表紙の画像の続きです。
左の画像は上段が仕入れたまんまの状態。
下段が軽くサンダーを当てた状態。
右の画像も上段が研磨前、下段が研磨後です。


他にもこんな模様の木地が
ありまして・・・
(^^;)
これが試しに作った
木地だそうです。


このような木地が
カゴにたくさん✖3~4~5杯!?
●迫力のある風景

制作中の駒木地を上から撮った画像です。
なにやら気になる色や木目の駒の天の部分が
整列されています。
この続きは後日という事で・・・(^^)
●仕入れた板木地-1



左の画像はある所で見せて
いただきました、ある年に仕入れた
板木地だそうで、この中に
下の画像のような板が
あったそうです。
見るからに「眼の毒」に
なりそうな感じです。
右の作業風景は、そんなことを
思っているんでしょうか、なにやら
口元が緩んでいるような・・・ちがうか(^^;)
それにしても、いろんな意味で「凄い板」です。
どこが凄いかというと・・・
上の画像は、AからDまでは1本の木の直径を表しています。
Aの部分は「皮」で、BからDは木の内です。
Bはシミで使えません。
Cは赤柾が採れる部分。しかも虎杢。
Dは赤ではないが虎杢が採れる。
うまくいくと赤系虎杢になるかも。
・・・と、良い模様が取れるのはいいのですが、
凄いのは赤が取れる場所が従来とは違っているという事です。
赤柾というのは、普通は木の中心部に出ると言うのが
定説ですが、この板を見ると木の端に出ています。
もちろんこの板は両端はカットしていません。
状態を見ると、左側の木の皮に“難”があって、
そこから水が入り込んだ・・・というような推理ができます。
今回はたぶんこのケースかと。
自然のモノには例外もあると再認識させられた「超絶板木地」でした。
めでたしめでたし~(^^)

●昔の木地の保存?


あるところで見た昔々の木地です。
古木(こぼく)というのは、伐採後20年くらいの期間を経た駒材を言います。
人によっては10年くらいでもそう呼ぶこともありますが、
ここでは20年以上という事で。
左の画像は先日目にしたときに撮影させてもらったものです。
櫛形に挽いた板を円状に束ねて
太い針金でタガ絞めしています。
古くはこういう
保存方法(乾燥方法)も
あったのかと今更ながら
驚かされます。
●植林木と自然木

御蔵島の黄楊の木には植林した
木の「植林木」と、昔から生えている
自然のままの木、「天然木」があります。
一般的には「天然木」の方が良いと
言われていますが。現実を見ると
かなり厳しい感じがします。
●模様の分布
黄楊の木の、どのあたりにどんな模様があるかを示したのが下のイラストです。
これは経験上から得た知識であって、必ずというものではありませんし、
こちらの未知の部分もまだまだありますので、疑問の個所はご勘弁を。

A
Aの部分のように、枝が出ているような木の股の部分
からは「孔雀杢」が採れます。
孔雀杢も「イナズマ杢」と
「タケノコ杢」に分類される
ようですので、詳しくは後ほど。
F
いわゆる、普通の幹の部分です。
ここからは主に「柾系」が採れます。
柾、虎斑、赤柾などです。
柾には絹柾、糸柾、柾、荒柾と分類され、
絹柾→荒柾と木目の間隔が変わります。
C
地面近くの木の表面がさざ波のように
激しく細かくポコポコしているところには
「縮み杢系」が多く見られます。
こういう変な木の肌をしているところには
変な模様が期待できます。
木が成長する時に、負荷がかかったのか
プレシャーがかかったのかは
不明ですが、何らかの理由で木が圧縮されたような
模様になります。
B
穏やかに波を打っているようなところからは
「虎斑」や「虎杢」などの虎斑系が出やすいです。
D/E
イラストの「D」の部分は土中、「E」の部分は
土から少し上の部分を表しています。
根っこの部分からは「根杢」「根柾」が採れます。
不思議なもので、島黄楊の根っこの木は
制作する前はなんにもない普通の木地でも、制作後に
斑が出て来ます(経験上)。
最近は特に根ッコの木が少なくなって来ていますので
特に貴重な木地です。
木地を販売している業者さんによっては、
「E」の部分まで入れて根っこの木としているところも
あります。
その他
上記の他にも「木口杢」というのがあります。
杢と言っていますが模様の種類ではなく、木取りの仕方を言います。
左側が普通の木取りの方法で、右側がいわゆる「木口取り」です。
根っ子を割いて板上にすると木の上下が分からなくなり、
時々こういう木取りになる時があります。




このHPではいろいろな名前、方法、
説明などが出て来ますが、
いずれの場合も「諸説あり」という事で。
よろしくお願いします。
●原木の「見た目」
黄楊の原木の外観はこんな感じです。
木の太さや長さは人間の大きさから想像してください。
左下と右下の写真は根っこの部分を切り落とす場面です。


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