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鋭意制作中

●仕入れた板木地-2
IMG_1708-4.jpg
表紙の画像の続きです。

左の画像は上段が仕入れたまんまの状態。
下段が軽くサンダーを当てた状態。
右の画像も上段が研磨前、下段が研磨後です。
IMG_1708-3.jpg
IMG_1627.JPG
他にもこんな模様の木地が
ありまして・・・
(^^;)
これが試しに作った
木地だそうです。
IMG_1722.JPG
IMG_1729.JPG
このような木地が
カゴにたくさん✖3~4~5杯!?
●迫力のある風景
IMG_9430.JPG
制作中の駒木地を上から撮った画像です。
なにやら気になる色や木目の駒の天の部分が
整列されています。
この続きは後日という事で・・・(^^)
 
●仕入れた板木地-1
IMG_9365.JPG
kaenmoku-500-300-03.jpg
akatoramoku-500-300-05.jpg
左の画像はある所で見せて
いただきました、ある年に仕入れた
板木地だそうで、この中に
下の画像のような板が
あったそうです。
見るからに「眼の毒」に
なりそうな感じです。
右の作業風景は、そんなことを
思っているんでしょうか、なにやら
口元が緩んでいるような・・・ちがうか(^^;)
​それにしても、いろんな意味で「凄い板」です。
どこが凄いかというと・・・
上の画像は、AからDまでは1本の木の直径を表しています。
Aの部分は「皮」で、BからDは木の内です。
Bはシミで使えません。
Cは赤柾が採れる部分。しかも虎杢。
Dは赤ではないが虎杢が採れる。
うまくいくと赤系虎杢になるかも。
・・・と、良い模様が取れるのはいいのですが、
凄いのは赤が取れる場所が従来とは違っているという事です。
赤柾というのは、普通は木の中心部に出ると言うのが
定説ですが、この板を見ると木の端に出ています。
もちろんこの板は両端はカットしていません。
状態を見ると、左側の木の皮に“難”があって、
そこから水が入り込んだ・・・というような推理ができます。
今回はたぶんこのケースかと。
自然のモノには例外もあると再認識させられた「超絶板木地」でした。
めでたしめでたし~(^^)
canvas.png
●昔の木地の保存?
タガ絞め木地.jpg
DSCF4447.JPG

あるところで見た昔々の木地です。

古木(こぼく)というのは、伐採後20年くらいの期間を経た駒材を言います。

人によっては10年くらいでもそう呼ぶこともありますが、

ここでは20年以上という事で。

左の画像は先日目にしたときに撮影させてもらったものです。

櫛形に挽いた板を円状に束ねて

太い針金でタガ絞めしています。

古くはこういう

保存方法(乾燥方法)も

あったのかと今更ながら

驚かされます。

●植林木と自然木
御蔵島の黄楊の木には植林した
木の「植林木」と、昔から生えている
自然のままの木、「天然木」があります。
一般的には「天然木」の方が良いと
言われていますが。現実を見ると
かなり厳しい感じがします。

●模様の分布

 黄楊の木の、どのあたりにどんな模様があるかを示したのが下のイラストです。

 これは経験上から得た知識であって、必ずというものではありませんし、

 こちらの未知の部分もまだまだありますので、疑問の個所はご勘弁を。

A

Aの部分のように、枝が出ているような木の股の部分

からは「孔雀杢」が採れます。

孔雀杢も「イナズマ杢」と

「タケノコ杢」に分類される

ようですので、詳しくは後ほど。

F

いわゆる、普通の幹の部分です。

ここからは主に「柾系」が採れます。

柾、虎斑、赤柾などです。

柾には絹柾、糸柾、柾、荒柾と分類され、

絹柾→荒柾と木目の間隔が変わります。

C

地面近くの木の表面がさざ波のように

激しく細かくポコポコしているところには

「縮み杢系」が多く見られます。

こういう変な木の肌をしているところには

変な模様が期待できます。

木が成長する時に、負荷がかかったのか

プレシャーがかかったのかは

不明ですが、何らかの理由で木が圧縮されたような

模様になります。

B

穏やかに波を打っているようなところからは

「虎斑」や「虎杢」などの虎斑系が出やすいです。

D/E

イラストの「D」の部分は土中、「E」の部分は

土から少し上の部分を表しています。

根っこの部分からは「根杢」「根柾」が採れます。

不思議なもので、島黄楊の根っこの木は

制作する前はなんにもない普通の木地でも、制作後に

斑が出て来ます(経験上)。

最近は特に根ッコの木が少なくなって来ていますので

特に貴重な木地です。

木地を販売している業者さんによっては、

「E」の部分まで入れて根っこの木としているところも

あります。

その他

上記の他にも「木口杢」というのがあります。

杢と言っていますが模様の種類ではなく、木取りの仕方を言います。

左側が普通の木取りの方法で、右側がいわゆる「木口取り」です。

根っ子を割いて板上にすると木の上下が分からなくなり、

時々こういう木取りになる時があります。

柾目取り.jpg
木口取り.jpg
このHPではいろいろな名前、方法、
説明などが出て来ますが、
いずれの場合も「諸説あり」という事で。
よろしくお願いします。

●原木の「見た目」

 黄楊の原木の外観はこんな感じです。

 木の太さや長さは人間の大きさから想像してください。

 左下と右下の写真は根っこの部分を切り落とす場面です。

Copyright 2016 komakijiseisaku&hanbaiten all rights reserved

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